日本財団 図書館


 

ている)も先生ができるだけ話をして下さり、また、子どもにも話しをひき出すようにして下さった賜物かも知れません。すべて籍を入れた頃を前後して、急に成長しました−体力的にも。
ただ、県立医科大学へ行った時の事でした。そこでは、生まれた時の様子や赤ちゃんの頃の様子を聞かれました。子どもはもう小学校3年生です。もっとも1歳や2歳ならわかりませんが、これだけ大きくなると、大人の言う事すべてがわかります。私が最初に会ったのは1歳9ヶ月ですので返事に困ってしまいました。つい「私はこの子は途中からしか育てていないので、わからないのです」と言ってしまったのです。くれる薬のこともありましたので、「子どもを部屋から出せば、よかったのですね。」後から私は弁解したのです。
後で当時、高橋恵子さんがお母さん役をしていた映画「次郎物語」を娘も見ていましたので、ヒントを貰い「あなたはお母さんが体が弱かったので、預かって貰っていたの」と言ったのです。本人は表面上、次郎兄ちゃんと一緒だと言っていました。
2ヶ月乳児院へ通い、連れて帰ってくる時も、笑って連れて来ましたので、かえっ

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION